データをアクティベートする:ThoughtSpot Syncの使用方法

どのデータチームも、最前線で活躍するビジネスユーザーのために、インサイトをもっと行動に結びつくものにしたいと考えています。問題となるのは、そのための方法です。皆さんもご存じのとおり、データチームは業務時間の大半を、HubSpot、Slack、Microsoft Teamsといった、業務に欠かせないツールに費やしています。そこで、特によく使うアプリに、ThoughtSpotで生み出したデータドリブンのインサイトを取り入れてみてはいかがでしょうか?ThoughtSpot Syncなら、それが可能です。

ThoughtSpot Syncを導入したその日から、Google Sheets、Slack、Microsoft Teamsに、ThoughtSpotからのインサイトを直接取り込めるようになります。SalesforceやHubSpot、ServiceNowをお使いのユーザーの皆さんにも、これらの同期機能が提供される予定です。ご期待ください。

ThoughtSpot Syncの仕組み

ThoughtSpot SyncはリバースETLによってデータを運用します。それによって、ThoughtSpotの回答やカスタムSQLビューから同期を作成し、基礎となるデータ(場合によっては画像も)をビジネスアプリに送り返すことができます。以下で、Slackを例に見てみましょう。

ThoughtSpotからSlackへの同期を初めて設定する際には、Slackの認証情報を入力して、Slackであなたが認証され、あなたがアクセスできるSlackチャンネルをThoughtSpotから読み出せるようにします。次に、選択したアプリに固有の適切なパラメータを入力し、「Save」を押します。これだけで、最初の同期が簡単にできました。

また、ThoughtSpotの回答やカスタムSQLビューにパイプラインの管理オプションが表示され、回答やビューに対してローカルに作成されたすべての同期が表示されます。そのため、既存の同期を削除、編集、再実行することもでき、同期を新たに作成せずに済みます。

すべての同期と同期アクティビティをグローバルに表示するには、データワークスペースの新しい「Sync」ページに移動します。このページには、すべての同期先(ユーザー認証とビジネスアプリの組み合わせ)と、既存のすべてのパイプライン、そしてすべてのパイプラインアクティビティが表示されるので、同期に失敗したときのトラブルシューティングに役立ちます。同期はここでもパイプラインタブで作成できます。管理者にはすべての同期先とパイプラインが表示されますが、管理者以外のユーザーには、自分が作成した同期先とパイプラインのみ表示されます。

 そのほか、同期を作成し管理するためのアクセス権はすべて、新しいCan manage sync権限を通じて制御されます。管理者からこの権限を与えられたユーザーは、データワークスペースの新しい「Sync」ページにアクセスするだけでなく、回答やカスタムSQLビューに対するローカル同期をセットアップし管理することが可能になります。 

ThoughtSpot Syncを使用した人気のビジネスユースケース 

ThoughtSpot Syncは、無限に広がる可能性をビジネスユーザーにもたらし、インサイトドリブンの意思決定をより効果的に実践できる環境を実現します。以下では、特に人気のあるビジネスユースケースをいくつかご紹介します。

  1. リード情報の共有: セールスマネージャーとして、ランク付けしたリード全体を週単位で示すThoughtSpotの回答を、セールス部門のSlackチャンネルに送りたい場合。各地域のセールスチームに、特定のリード間の優先順位を付けるための情報を提供できるようになります。 

  2. カスタマーサポートの効率化: データアナリストとして、自分が作成したThoughtSpotのカスタムSQLビューから、その月の顧客別のサポートバグ解決にかかった平均時間を示すデータを、サポートチームが効率性を追跡するために使うGoogleシートに送信したい場合。

  3. 解約防止: アカウントマネージャーとして、顧客の定着率を示すThoughtSpotの回答を自分のSalesforceアカウントのページに送信して、定着率の低い顧客に対して特にどのような措置が必要かがわかるようにしたい場合。 

ThoughtSpot Syncを使い始める 

始めるには、管理者にCan manage sync権限を有効にしてもらうだけです。それだけで、アドホックな実行をすぐに開始できるようになります。同期の自動化も、日、時間、週、月単位ですぐに設定できるようになります。

データ活用のための取り組みにおいて、ThoughtSpotはどうすればユーザーにとってもっと簡単なデータ活用方法を提供できるのか、どのようなものを構築すべきか、改善すべき点は何か等について、ご意見・ご提案をお聞かせください。