毎年、Gartnerが新しいマジッククアドラント(Magic Quadrant)を発表する際には、予想どおりのことがいくつか起こります。
自社の位置付けに満足したベンダーは喜び、そのことを大々的に宣伝します。
そして、自社の位置付けに不満なベンダーは憤慨します。
Gartnerはすべての読者にレポート全体を読むよう勧めますが、 ほとんどの人はマジッククアドラントの図を見ただけで意見を出してしまいます。
2021 Magic Quadrant for Analytics & BI(アナリティクスおよびBIに関する2021年マジッククアドラント)が発表されましたので、このレポートについて私の見解を述べたいと思います。
今年のThoughtSpotはどうだったでしょうか。
良いニュース:概念先行型(ビジョナリー)のカテゴリーは範囲が広く、ベンダーも密集していますが、ThoughtSpotはこのカテゴリーで第2位に選出されました。TableauとQlikを追い抜き、Microsoft PowerBIがはっきりと視野に入ってきました。ThoughtSpotはTableauを深く尊敬しているため、Tableauを抜いたことは特に嬉しいことです。
Gartnerのレポートのコメントを読むと、ThoughtSpotが古いダッシュボード主導型のBI業界を刷新している点が高く評価されています。また、ThoughtSpot Oneは、ナレッジとソーシャルグラフを使うことによりデータのインサイトを民主化する斬新なアプローチとして認められています。
さらに、ThoughtSpotの「検索第一の分析アプローチは、競合他社が幅広く追従している」ため、イノベーションの標準を打ち立てているとの記述もあります。
あまり良くないニュース:ThoughtSpotのY軸(実行能力)の評価はわずかに下がったことで、クアドラントが変更されました。私はこのニュースを引き延ばしたり、Gartnerを批判したり、予想通りの行動をするつもりはありません。
Gartnerは概ね、ThoughtSpotの位置付けを正しく捉えていると思われます。2020年は、アナリティクス業界全体にとって他に類のない年でした。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と、ビジュアライゼーションのコモディティー化による価格設定のプレッシャーが、当業界に及ぼす影響は計り知れません。この2つの要因によって、このマジッククアドラントに選出されたベンダー20社のうち、15社のY軸評価が下がりました。
特にThoughtSpotにとって、2020年は変革の年でした。新型コロナウイルス感染症の危機は実にさまざまなレベルで及びましたが、ThoughtSpot Cloudのリリースによって、ThoughtSpotのビジネスがクラウドに移行するきっかけにもなりました。ThoughtSpotは2020年に、事業の強化と迅速化を図るべく、クラウド基盤の構築に取り組みました。McKinseyが言うように、ThoughtSpotは2021年の加速に向けて、減速する必要があったのです。
クラウドはストーリーの前半に過ぎません。アナリティクスは、新たな拡張世界に向かっています。Gartnerは、「拡張の範囲は広がりつつある。元々はセルフサービスを利用してアナリストをサポートすることを目的としていたが、拡張と、さらには自動化も次第にエンドユーザーを直接サポートする目的で応用されるようになり、拡張コンシューマーという新しいユーザーカテゴリーが生まれている」と報告しています。
ThoughtSpotは、クラウドベースの検索とAI主導型分析の両方の長所を活かして、ビジネスのあらゆるレベルで拡張コンシューマーをサポートしています。
2021年の展望
クラウドアナリティクスに移行したことで、私はこの業界の今後をかなり楽観視しており、ThoughtSpotを含む多くのベンダーが大幅な上昇に転じると予測しています。
うまく行けば、強大なライバルであるMicrosoft PowerBIにThoughtSpotが追いつき、さらには追い抜く可能性もあります。
それができたら、大したものではありませんか。
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